11月 月初の挨拶(^^♪
- 2021年11月3日 update
- カテゴリー:ごあいさつ
(大慶寺 秋の境内)
集団生活や対人関係に馴染めない!なにか疲れた!精神的に不安定だ!と悩まれる方々が増加し病院はもちろん、お寺を訪れる方が多々あります。訪れてくれる方はよいくらいで、家族の方が代わりに来られることが大半です。子どもさんや学生さんの場合は学校に足が向かない、体調を崩す形で表れるようです。薬での治療になるまでに、お寺や自身の持つ力を引き延ばして何とかして差し上げられないだろうか…。昨今の生活スタイルを象徴した言葉に
「今だけ」・「金だけ」・「自分だけ」 と言うものがあります。
つい先日も、政治家の方から聞こえてきました。この現代社会の生活スタイルが私達の心が疲れ果てて不安定になっている一つの要因ではないかと考えます。
確かに、不安定で先行き不透明な世情ではまずは今の足場を見つめておくことが大事でありますし、何をおいてもお金がなければ生活の安定、老後の保障等もままならない。自分の事は自分で守らなければ誰も宛てにならない。コロナ禍で特に思い知らされました。こう言う世の中ですから先程の言葉に象徴された傾向に傾くことは当然と言えます。
これに対してお寺では仏さまと向き合う事で…
「今のままがいつまでも続くことはなく必ず状況は変わる。慌てず本当のいのちの流れに気づこう」
「お金は大切だが、必要な量をわきまえれば心に余裕ができる」
「自分だけで生きている者はいない。違った者同士が居て世の中はバランスがとれる。だから皆、大切な存在なのだ。」
と言う事を考えます。そんなバカげた話し…と一蹴せずに、時にはお寺に行って疲れた頭をクールダウンして下さい。まずは足を運んでみて下さい。お寺に行くことが困難ならお電話してください。お坊さんが来られます。 薬が必要になるまでに!