令和3年 「年頭のご挨拶」
- 2021年1月3日 update
- カテゴリー：お知らせ
合 掌 昨年はコロナウイルス一色の年でありました。自粛、規制、時短…何度耳にした事でしょう。ストレスが溜まる生活が続きます。皆さまの中にはご家族と離れて暮らす方や病院に入院しておられる方もありましょう。ご家族が顔を合わせる事が叶わずお辛いことであろうと存じます。精神的ストレスが体調不良、回復不全などのダメージにつながらないかと心配になります。
リモート〇〇、テレワーク、テレビ電話…など遠くにいても仕事が出来たり、顔を合わせられると言った便利な世の中になりました。大変ありがたいことです。しかし、年に一度のお正月に画面越しに子どもや孫の顔を見るだけでは味気ないものがあります。
私達がコミュニケーションをする際、「言葉を使って話す」に加えて、目で見えない感情や体温、匂い、その場の雰囲気、仕草…等々が言葉に乗っかって伝わっている筈です。テレビの画面や電話だけでこれらを伝える事が難しいでしょう。
吃音（会話の際、言葉が詰まったり、発声に時間がかかったりする）に悩むある女性が、学校の恩師からの「人とコミュニケーションをとるというのは、うまく話すことだけが全てではなく、気遣いや表情などトータル的なことなのですよ。」という言葉に大変勇気づけられた、というエピソードを聞いたことがあります。この先生の女性に対する心情の理解とまごころと、人を支える力量にとても感銘を受けました。まさしく、人は言葉だけでやり取りをしているわけではありません。その場の空気と体温、ふれあいを含めた総合的なキャッチボールです。
コロナ禍によって家族の往来も困難になってしまった昨年です。家族・人々のやり取りがこれ迄のように、気兼ねすることなく直接出来ますときが一日も早く参りますよう切に願い年頭のごあいさつと致します。本年一年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
再 拝
