お知らせ/寺友ブログ

  新年度が始まって一ヶ月。皆さん少しずつ慣れてきたことやまだまだ戸惑っておられることもあるのではないでしょうか。スマホやIR、リモート…などなど人がお互いに直接やりとりする距離が遠くなりましたが、それでもやはり何事にも人と人とのコミュニケーションが不可欠です。新しい仲間や出会いでのやり取りにも、やはりまずは「挨拶」からがスタートでしょう。

「挨拶」（あいさつ）。「挨」は師から弟子への問いかけ。「拶」は弟子から師への返答。弟子の返答から師は弟子の成長や力量を判断したのです。私達も挨拶を基本として互いのやり取りが始まります。最近、子ども達の口から「うるせぇ！」「うざい」と連呼するのを耳にして、確かに私も使っていたことを思い出しました。一言で吐き捨てるこの言葉、感情の発散にはとても便利でした。しかし今思い返しますと、とてももったいない気が致します。

その中に含まれた内容、、、

「この点が私は不快です…。」

「こうして欲しかったです…」など

を言葉にする事で自分の感情を整理し、相手との対話の切り口になった筈です。なのに「うざい」の一言で、相手は感情を害し会話は終了します。そして物事の解決はなくなり、自分は不完全燃焼に終わってしまう。今度、子どもからそのように言われた時は、叱るのではなく、「その内容を言葉にしてみて！」と優しく尋ねてみようと思います。次の会話へと進んで、互いの解決策を見出せるかもしれません。