お知らせ/寺友ブログ

4月、愈々新年度が始まります。受験シーズンには合格を祈願してお寺に来られる方があり、またこの時期は進学や就職といった春からの新生活のスタートに向けての無事を願ってお寺を訪れる方が多々あります。先日、この春から県外に進学する娘さんがお母さんと共にお寺にお参りに来られました。県外でもあり、始めての一人生活…。コロナ禍も影響して友達関係、授業の形式など心配がつのります。それは送り出すご両親も同じこと。大学生活はこれまでの中学、高校生活とは異なりクラスや教室が固定されていないため、一年間を同じ仲間で生活を共にしたり、年間行事に一緒に取り組む事がないため仲間づくりに苦悩する、という事があります。その事で私も学生時代、やっきになってサッカーサークル・書道サークルなどに所属したり、アルバイトを転々とした事を思い出します。色々と試してみましたが、皆同じ不安をもっていることを知りました。そうやって今も付き合う仲間は自分と波長の合った仲間です。「自分だけ一人取り残されるのじゃないか」「大学生活はバラ色を想像していたのに、、、」と焦るばかりとなります。しかし、いくら焦ってみても自分と気の合う仲間でなければ居心地は良くありません。様々な形で人は自然に引き寄せられます。これまで、生活を共にしてきた親や家族から自然と受けていた我家の雰囲気が、知らず知らず自分の雰囲気となり、その波長に合う者同士が引き合って仲間となっていくという事でした。焦ることなく、少しずつ自分の好きな科目、分野に邁進していると自然と同じ空気を好む人間が集まってきます。その中で声を掛けていけばよいのです。お父さん、お母さんもどうぞ家族の空気をしっかり吸って育った我が子です。信じてお送り出して上げて大丈夫です！　合掌